一覧
見出しだけを左から読むと、結論 → なぜ小さいか → 損得の比べ方の順につながる
→
→
全体像
抄読会|小児の急性中耳炎に抗菌薬は要るか

抗菌薬は24時間の痛みを変えず効果も小さいため、軽症は経過観察が妥当だ

差なし
24時間後に痛みが残る子の割合
RR 0.89(0.78〜1.01)|5試験・1,394人
20人
に出すと、2〜3日目の痛みが1人減る
NNTB|RR 0.71(0.58〜0.88)|7試験・2,320人
14人
に出すと、嘔吐・下痢・発疹が1人増える
NNTH|RR 1.38(1.16〜1.63)|8試験・2,107人
時点別に痛みが残る子と副作用が出る子(プラセボ対照13試験の統合、1,000人あたり)
時点ごとに統合した試験が違うため、時点どうしを線で結ばない。破線は95%信頼区間が1をまたぐ(差があるとは言えない)。行を押すと数字、右のカードでそのページへ。
出所:Venekamp RP ほか. Cochrane Database Syst Rev 2023;11:CD000219(Summary of findings 表・高所得国の試験)
誰に効くか
抄読会|小児の急性中耳炎に抗菌薬は要るか

抗菌薬の上乗せは、もともと痛みが残りやすい子ほど大きくなる

抗菌薬なしで痛みが残る割合を変えたときの、2〜3日目の100人の内訳(試算)
抗菌薬で痛みが消える子
4.6人
抗菌薬を飲んでも痛みが残る子
11.3人
もともと痛みが残らない子
84.1人
NNT = 1 ÷(p ×(1 − RR))
= 1 ÷(0.159 × 0.29)= 21.7
→ 22人に出すと1人の痛みが減る
抗菌薬なしで2〜3日目に痛みが残る割合 p = 15.9%(動かすと計算し直す)
試算:相対効果(RR 0.71)が一定と仮定。Cochraneの表の抗菌薬群の人数も、同じくプラセボ群の平均 × RR で出している。本文の報告値はNNTB 20で、算出方法の違いで上の22とずれる。
出所:Venekamp RP ほか. Cochrane Database Syst Rev 2023;11:CD000219/参考値:Rovers MM ほか. Lancet 2006;368:1429-35
100人で比べる
抄読会|小児の急性中耳炎に抗菌薬は要るか

100人に出すと、副作用の増える子が2〜3日目の痛みの減る子を上回る

抗菌薬を出さない場合と出す場合の100人の内訳(プラセボ対照試験の統合)
2〜3日目に痛みが残る子
嘔吐・下痢・発疹が出る子
痛みが残る・副作用が出る 抗菌薬で消えた痛み 抗菌薬で増えた副作用
1,000人あたりの値(痛み159→113、副作用196→270)を100人に換算。点は四捨五入で表示。10〜12日目の痛みは差が大きい(NNTB 7)が1試験のみで、ここでは比べていない。
出所:Venekamp RP ほか. Cochrane Database Syst Rev 2023;11:CD000219(Summary of findings 表)