Motion | 動く資料
押すと根拠が出て、動かすとその場で計算し直す資料
見出しで言い切ったことを、聞き手が自分の手で確かめられるようにした資料です。動きは飾りではなく、話の形(結論と根拠・比較・因果など)をそのまま操作にしたもの。1枚に操作は1つ、止めても資料として読めることが前提です。
形が決まれば、付ける動きも1つに決まる
AMPL Motion で組んだ、そのまま使える見本
抄読会16ページと、最初の試作3ページ
カーソルが台本どおりに操作し、一覧で終わる
Samples
サンプル:実際に発表で使う動く資料
開いたら、→ で送り、要所で1つ押してみてください。D で自動デモ、O で全ページの一覧です。
Grammar
話の形から、付ける動きを1つ選ぶ
「映える動き」から考えると、何も言っていない資料になります。先に見出し(事実+判断の1文)を書き、その判断が成り立つ話の形を選び、聞き手に何を押させれば自分で確かめられるかを決めます。
| 話の形 | 付ける動き | 聞き手が確かめること | 部品 |
|---|---|---|---|
| 結論と根拠 | 押すと根拠が右から出る/同じ場所で下の階層へ | 結論の根拠と内訳 例:抄読会 p.7 の行を押すと数字の詳細 | 根拠パネル 掘り下げ |
| 切り口 | 切り替えると全部の棒が並び替わる | 切り口を替えても結論が立つか 例:抄読会 p.10 のプラセボ⇄経過観察 | 切り口の切替 |
| 比較(差分) | 同じ位置のまま形を変え、消えた分を点線で残す | 何が変わり、何が消えたか 例:抄読会 p.9 の100人の点 | 前後の変形と残像 |
| 原因と結果 | 条件を動かすと結果と式が計算し直される | 原因を動かすと結果がどう動くか 例:抄読会 p.8 のNNTのスライダー | 条件を動かす試算 |
| 不足と打ち手 | 打ち手をオン・オフすると不足が埋まる・残る | どの打ち手で足りて、何が残るか | 打ち手のオン・オフ 開閉リスト |
| 流れと時間 | 順に組み上がる/いまの位置に線 | 何がどの順で起き、いまどこか | 順に組み上がる流れ |
Parts
部品:9つの動きの見本
1つの見本デッキに、部品を1ページずつ入れました。例の数字は説明用の架空の値(外来の待ち時間)です。気に入った部品のページを開き、同じ作りを自分の資料に持ち込んでください。
目次からズーム
全体像のカードを押すと、そのページへ拡大して入る
根拠パネル
本文は結論だけ。内訳と出所は押すと右から出る
掘り下げ
項目を押すと同じ場所で内訳へ。Esc で上の階層へ
切り口の切替
指標を替えると棒が並び替わり、順位の違いが見える
前後の変形と残像
同じ並びのまま縮み、消えた分が点線の枠で残る
条件を動かす試算
スライダーで結果と式が計算し直される。試算と明記
打ち手のオン・オフ
凡例がボタン。外すと足りない分が斜線で残る
順に組み上がる流れ
済み=塗り、これから=枠、いま=縦の線
開閉リストと深いリンク
打ち手を開くと、根拠のページのその状態へ飛べる
How
作り方:止めた姿を先に仕上げてから動かす
動きは、完成したスライドに重ねる層です。工程1〜5で止めた姿が資料として成立してから、6で動かします。
言い切る
各ページの見出しを、事実と判断を持つ1文で先に書く(1行36字まで)。「A。B」の二段構え・「〜は3つ」の数え上げ・体言止めにしない。本体だけを見た人が同じ文を書けるなら、判断が足りない。
論理を組む
見出しだけを縦に読み、「だから/なぜなら」でつながるか確かめる。発表なら「症例→背景→結論→根拠→症例に戻る→持ち帰り」のように、最初の問いを最後に回収する。
型と話の形を選ぶ
グラフの種類でなく「何をしたいか」で型を引く。話の形(上の表)が決まれば、付ける動きも決まる。
数字台帳を作る
画面に出す数字は台帳にあるものだけ。無い数字は作らず「xx」で残す。試算は「試算」と書き、式と前提を画面に出す。
規準で描く
文字は最小18px、主役色1色と薄い段階、強調色は資料全体で1か所。線の意味(実線=確定、破線=差がない・消えた分)を全ページでそろえる。
動かして検品する
1枚1操作を付け、全状態(切替の後・パネルを開いた状態・一覧)を撮って目で見る。自動デモを最後まで通し、押せる要素を全部押してエラーが無いことを確かめる。
Rules
守ること
- 1枚1操作。見出しの判断を確かめる操作だけを付ける。関係ない動きは、どれだけ映えても外す
- 止めても読める。#static・一覧・印刷で、見出しを証明する要素が操作なしで見える
- 量を表す動きは値から計算する。伸びる棒・変わる帯は必ずデータに比例させる
- 切替の途中に中間の数字を出さない。補間するのは形だけ。数字は切り替えた直後に新しい値にする
- 押せるものは押せる見た目に。「›」「押すと〜」の文言、ホバーの枠、入った直後に1回だけ知らせの輪
- 出所は本文の脚注と根拠パネルの両方に。母集団や時点が違うときはパネルの中で明記する
#static で動きなし